100円ショップ業界の
業績は振るわない

 300円ショップが成長期に入る一方で、均一ストアの主役の座にある100円ショップだが、このところの業績は振るわない。

 100円ショップの業界ランキングは1位の大創産業の「ダイソー」で18年3月期売上高が4548億円、国内3278店舗(18年3月時点)、2位のセリアが19年3月期の売上高予想が1710億円、店舗数は1506店(18年3月末時点)、さらにキャンドゥが18年11月期の売上高707億円、店舗数が1005店(19年3月末時点)となっている。

 100円ショップは単品を大量に仕入れ、量を拡大して規模の利益で仕入れ原価を下げる仕組みだから、店舗数の拡大を先行してきたきらいはある。

 しかし、そんな拡大戦略も300円ショップの台頭、もっといえば消費者の購買行動の変化を背景に転機を迎えるといえるのかもしれない。

上場企業の
「セリア」や「キャンドゥ」の動向

 ダントツの大創産業が展開する「ダイソー」は非上場のため、業績はつかめないが、「セリア」や「キャンドゥ」は上場しているので業界の傾向はつかめる。

 セリアの19年3月期の第2四半期(18年4月~9月)の決算は売上高が前年同期比7.0%増の833億円、営業利益は同2.0%減の79億円である。

 会社の説明の人件費の上昇で利益が減少したというのは分かる。どこの小売業も人件費の上昇に苦しんでおり、とくにアルバイト・パート比率が高い業態は収益を直撃されているからだ。

 しかし、セリアが転機を迎えている様子は、前期、前々期までの決算で伸び率を見ると顕著だ。