中国政府から電気自動車(EV)生産を義務づけられている自動車メーカーは、政府が定めた目標を達成するかどうかにかかわらず、巨額の損失を被る可能性に直面している。16日開幕した上海国際自動車ショーでは、各社がEV生産義務づけへの対応を迫られている現状が浮き彫りとなった。舞台の主役を飾ったのは、ガソリン車ではなくEVだ。米ゼネラル・モーターズ(GM)や独フォルクス・ワーゲン(VW)などの海外メーカーは、新型EVの大量投入やEV開発への巨額投資を表明した。政府の生産目標に従えば、メーカー各社は2019〜2020年に中国での生産台数の約3〜4%をEVに振り向ける必要がある。2021年以降はその比率が大幅に引き上げられる見通しだ。