人を動かすには「15秒で伝える」ことを心がける!
元人気DJ、さらに不動産会社でのトップ営業やベンチャー企業で取締役営業本部長を経験、そして、現在はトップ講師プロデューサーとして、延べ2万人を指導している話し方のプロが教える新刊、『相手のキャラを見きわめて15秒で伝える!』。
この著書の発売を記念して、研修などで教えているノウハウや、すぐに使えるワザをご紹介します!
営業職はもちろん、部下や上司とのコミュニケーションで悩んでいる人は必見です。
こうすれば遅刻がなくなる!
まずは新人のアタマの中を知る
この連載の第1回はコチラ
新人が会社に入社し、毎日元気よく出社…と思いきや。
「すいません。電車が遅延しまして、遅くなってしまいました」
「すいません。ちょっと昨日新人歓迎会で飲み過ぎて寝坊しました」
「ちょっと、おなかが痛くて、家を出るのが遅くなってしまいました」
こういう言い訳をして、簡単に遅刻をしてきます。
一応、謝罪はしますが、本当に悪いとは思っていない新人もいます。
悪いと思っていない新人の共通点として、この遅刻の原因を全て他責にしているということが挙げられます。
「だって、電車が遅れるんだからしょうがないじゃない!不可抗力だよ」
「飲ませた先輩が悪いんだから、二日酔いで大変だし、仕方がないよ」
「おなかが痛くなるのは、病気だからどうしようもないよ」
内心、こう思っていて、全て学生時代の甘い自己基準があり、社会人としてのスタンスが備わっていません。このままの感覚だと、仕事への責任感どころか、全ての仕事がやらされ仕事で、仕事への主体性は生まれないものです。
新人にこういったことの大切さを分かってもらう時に使うキーワードは、「信頼」です。
仕事は、社内の様々な人と一緒に仕事をすることで成り立ちます。
また、お客様や関係者との関係性も非常に大切です。
「信頼」が得られないと、良い仕事はできませんし、お客様からも認めてもらえません。
その結果、信頼を得られない人は、社会人としては必要が無い人となってしまいます。
またお金を貰って仕事をしている以上、新人といえどもプロフェッショナルでなければいけません。
人との約束を守れない人が、プロフェッショナルとは言えないですし、自分が居なくても成り立つ仕事しかしていないという意識はプロからはかけ離れています。
そもそも、遅刻をするというのは、自分の仕事に対して軽い気持ちで捉えていたり、自分が居なくても大丈夫と言う思いがあります。
もし、その人が重要な仕事を担っていて、その現場にいないと困る状態であれば簡単に遅刻なんてする訳がありません。
「本当に大きな事故の場合は仕方が無いけど、電車が遅れることも想定して家を出ないと、毎回電車の遅延のせいにするの? もし、これが大事な会議やお客様の所に行く予定で、自分だけ遅れてきたら、電車の遅延だとしても信頼は得られないよね。自分の仕事に責任を持っている人は、そういうリスクも想定して考えて動いているからね。何よりも一番損をするのは自分だよ」