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入社後、いきなり会社を辞める<br />新人の特徴と対策とは

大卒の入社3年以内の離職率は31.8%
10人同期で3人が辞める

この連載の第1回はコチラ

「入社した当初は、あいさつもしっかりするし、明るくまじめだし、良い人材だとおもっていたんだけど、なんでいきなり会社辞めたんだろう…」

そう思った経験はありませんか?

厚生労働省の平成30年のデータによると、大卒の入社3年以内の離職率は31.8%ですが、その中でも入社1年以内の離職率は11.9%と一番大きな数字となっています。高卒だと更に数字が上がり、3年以内39.3%で1年以内が18.2%です。

これを見ると、入社後直ぐである1年以内の離職が一番多いことが分かります。

しかし、冒頭でもあったように入社後の印象が良い新人が突然辞めてしまうというケースもあり、「どうやって見分ければよいの?」と言う声が多いのです。

特に新卒社員が入社後すぐに辞めてしまうパターンと、それをどのような言動で見分け、更に、辞めないようにするには、どのようにアプローチして伝えればいいのかを見ていきましょう。

パターン[1]「理想と現実が違う」
入社までは理想ばかり見ているタイプです。
売り手市場の今、採用の現場では、理想を見せ、学生を持ち上げ、可能性を見せて入社の意志を固め、内定辞退が出ないように、学生を持ち上げおだてて入社までこぎつけます。

しかし、そんなちやほやされる期間も入社まで。
入ったら、雑用や先輩上司からの厳しい指摘などあり、「こんなはずじゃなかった…」となってしまうのです。また、大きな理想を持って入ってきた人ほど、自分が思い描いているものと、今やっている仕事の乖離がありすぎるというケースに陥りがちです。

「僕は単純作業をしたくて会社に入ったのではありません」
「ルーチンの仕事がやる気がでなくて」
「いつになったら、この仕事から抜け出せるのだろう」

こんな声が聞こえてきたら危険信号です。
そして、このような発言が聞かれたら、どのように対処すればよいのでしょう?

まずは、時間を長期、中期、短期で捉えるように促しましょう。
長期の目指す姿が、新人が描いている「理想」です。しかし、その姿になるには、まずは中期目標を置き、短期目標を置く必要があるのです。

ですから。今やっている仕事の意味が見いだせない新人には、理想の状態になるためには、その途中に置いた目標をクリアする必要があることを理解させます。

これをマイルストーンと言いますが、大きな目標にたどり着くまでの小さな目標(中間目標)をクリアして行くイメージです。