世界販売でも好調なボルボ
過去最高記録を更新

 ボルボ・カーズの2018年の世界販売は過去最高記録を更新し、1927年の創業以来初めて60万台越えを達成した。その中にあって日本市場での快調な販売も大きく貢献したのだ。

 ボルボ・カー・ジャパンの木村社長は、2019年の国内販売について「今年1~3月実績でボルボ世界販売の9.4%増を上回る12.1%増となっており、1万8500台以上を計画しているが、本社に日本市場向けの増産を要請しており、配車を増やすことができれば2万台に届く」とさらなる増販を見込んでいることを明らかにした。

 日本国内の新車市場における輸入車販売は、先に日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した2018年度実績で30万7682台、前年度比1.2%増となった。これは4年連続の増加で過去2番目の水準、登録車全体に占める外国メーカー車の割合は9.2%と過去最高となった。

 先述したように、ブランド別のトップ3は、メルセデス・ベンツが首位、2位にVW、3位にBMWとドイツ車が依然として強いが、販売伸び率、つまり「勢い」ということでは、ボルボが前年度比13.7%増と最も高い。

 ボルボ・カーズは、その前身がスウェーデンのコングロマリットであるボルボグループの乗用車部門で、1998年に米フォードに買収されてフォード傘下となっていた。その後、フォードの業績不振によって2010年に中国の浙江吉利控股集団に売却されたことで、中国吉利汽車資本の傘下に移行した経緯がある(ちなみにボルボの商用車部門のボルボ・トラックは、従来通り世界のトップ商用車メーカーの一角として、日本の旧日産ディーゼルを買収してUDトラックスを子会社化している)。

 ボルボは、中国の吉利汽車資本傘下でスウェーデンのボルボブランド復活へ新世代プラットフォームのSPA(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー=Eセグメント以上)、CMA(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー=Dセグメント以下)を開発し順次ニューモデルに採用してきた。SPAを採用したのがXC60であり、CMAを採用したのがXC40である。

 この新たなプラットフォームは、電動化や自動運転化にも対応する「相似形」「モジュール設計」によるコモンアーキテクチャーであり、2020年代前半には安全技術をベースに電動化対応などの次世代プラットフォーム採用もにらんでいる。