アメリカと同じように
日本でも良い投資信託を買いたい!

投資の先進国であるアメリカに対して日本の投資信託は、なかなか個人の資産形成に貢献できる商品は少ないというのが、私の正直な感想です。そこで、個人でも、積み立てで、大きな資産を作れるような投資信託があればという願いのもと、立ち上げたのが、私が今、社長をしている「セゾン投信」です。
弊社で扱っている投資信託は、2本だけです。両方とも「長期投資」で少額から積み立てをして、資産形成ができるという特徴を持っています。

この2本の投資信託の名前は、世界の株と債券に、半分ずつの割合で投資する「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」と、世界の優れた企業の株式に投資をする「セゾン資産形成の達人ファンド」です。どちらも、運用をスタートさせたのが2007年3月のことですから、干支を一回り、約12年続いています。

途中、リーマンショックの荒波があったにもかかわらず、例えば、株式100%で構成している「セゾン資産形成の達人ファンド」は、運用開始からの平均リターンは年6・1%となっています。

この投資信託に、つみたてNISAの金額、毎月3万3000円を積み立て投資をしてきたと仮定してみると、このままの成績であと8年運用を続けられれば、最終的には約1521万円が受け取れる計算になります。
元本部分が792万円のはずが、運用による収益も合わせると、約2倍になるのですから、投資運用による効果がいかに大きいか、お分かりいただけるのではないでしょうか。
(続く)

中野晴啓(なかのはるひろ)
セゾン投信代表取締役社長、1987年明治大学商学部卒業、クレディセゾン入社2006年セゾン投信を設立。07年4月より現職。積み立てで、コツコツと資産をふやす長期投資を提言、それに合った2本の投資信託を運用し、価値ある投資信託に送られる「R&Iファンド大賞」最優秀ファンド賞を5年連続受賞、口座開設数約14万人、預かり資産約2400億円に。公益財団法人セゾン文化財団理事、一般社団法人投資信託協会理事。
著書に『最新版 投資信託はこの9本から選びなさい』『投資信託はこうして買いなさい』『お金のウソ』(ダイヤモンド社)、『預金バカ』(講談社)ほか多数。