「iDeCo」「つみたてNISA」でどの商品を選ぶべきか、山崎元が徹底解説

iDeCoに続きつみたてNISAもスタート

 昨年から、個人型確定拠出年金制度、愛称「iDeCo」の適用範囲が広がり、また今年からは「つみたてNISA」が始まるなど、税制上優遇された個人向けの資産運用制度が拡大している。

 今回は、「自分も始めた方がいいらしい」と思いながらも、実際にどう運用したらいいのかが分からないことで躊躇している人向けに、ズバリ、どの運用商品を選んだらいいのか、答えの出し方をご説明する。

 その前に、「iDeCo」「一般NISA」「つみたてNISA」の使い分け方を、大まかに説明しよう。

 まず、サラリーマンなど課税される所得がある方は、「iDeCo」を使えるだけ使うことが、合理的な選択肢になる場合が多い。掛け金が所得控除されるので、所得税と住民税を節税できるメリットが大きいからだ。

 専業主婦や、60歳を過ぎた方など、まとまった運用資金がある方は、年間120万円まで運用益非課税で投資できる「一般NISA」を使うといいだろう。