関元死刑囚はこの事件を含め強盗殺人と強盗強姦など7つの罪、ほかにも別件の恐喝や窃盗、強姦致傷など「約5ヵ月間に計14の罪を繰り返した」と認定され、01年12月、最高裁で死刑が確定した。

 関元死刑囚は再審請求中だった17年12月、東京拘置所で死刑が執行された。

光市母子殺害で死刑確定

「光市母子殺害事件」といえば、この記事を読もうと思った読者で知らない方はいないだろう。

 1999年4月14日、山口県光市の社宅アパートに、当時18歳だった大月(旧姓・福田)孝行死刑囚が「排水検査」と装って侵入。23歳の女性に馬乗りになって強姦しようとしたが抵抗されたため、首を絞めて殺害し、その後、屍姦した。さらに泣きやまない生後11ヵ月の女児を床にたたきつけた上、首をひもで絞めて殺害した。

 この事件を巡っては、女性の夫が大月死刑囚への死刑を求めるとともに「もし犯人が死刑にならずに刑務所から出てくれば、自分の手で殺す」とテレビで宣言。さらには犯罪被害者の権利確立のため「全国犯罪被害者の会」を設立し、犯罪被害者等基本法の成立や被害者参加制度を盛り込んだ刑事訴訟法改正などのきっかけとなった。

 一方で弁護側は「強姦目的ではなく優しくしてほしいという甘えの気持ちで抱きついた」「屍姦は復活の儀式」「女児は殺すつもりではなく、泣きやまそうと首に(ひもを)蝶々結びした」「女児を押し入れに入れたのはドラえもんに助けてもらうため」など、理解に苦しむ不可解な弁明を繰り返し、死刑回避を訴えた。

 1審山口地裁は大月死刑囚に無期懲役を言い渡し、検察側が控訴したが2審広島高裁は地裁判決を追認。検察側は最高裁に上告した。最高裁は高裁判決を破棄して審理を差し戻し、その後、高裁は死刑判決を言い渡した。最高裁も差し戻し控訴審判決を支持し、後に確定。大月死刑囚側は再審請求をしている。

 大月死刑囚は1審の無期懲役判決後、知人に「終始笑うは悪なのが今の世の中だ」「無期はほぼキマリ。7年そこそこに地上に芽を出す」「2番目のぎせい者が出るかも」などと出所後の再犯を予告するような手紙を出しており、検察側は「(大月死刑囚が)反省していない証拠」として公判で訴えていた。