いいアイデアを
摘まないようにしているだけ

 そしてこう続けた。

「ただ、実際にうちに生徒さんが来るようになって分かったのですが、晩ご飯を1人で食べている子がとても多い。うちでは、先生も生徒もそらもみんな一緒に食事をし、まるで“子ども食堂”のようなんです。そうした様子を見て、スーパーを経営したいと思ったのかもしれませんね。

 成績が上がれば、そら社長からケーキのプレゼントがあったりするんですが、そうした雰囲気の中で勉強が楽しくなった、成績が上がったと感想を手紙でもらったりすると、そらだけでなく、私も夫もお姉ちゃんもうれしくなるので、みんな結局は手伝ってしまうんですよ。

 決して、経営者としてそらを教育しているわけではなく、単に子どもだからというだけで、いいアイデアの芽を摘まないようにしただけです」

 最後に、そらさんに「勉強のできない子たちがハイカテに来たがり、実際に勉強ができるようになっていく秘訣はなんですか」と聞くと、幼さの残る笑顔を見せて一言だけ返ってきた。

「それは、企業秘密です」