「女子高生社長」として有名な椎木里佳さん。パパは「鷹の爪」で有名なコンテンツ会社「ディー・エル・イー」の椎木隆太社長です。
里佳さんが、上場企業の社長であるパパに経営について学びます。大反響をいただいているこの企画、今回は里佳さんのインターネット・スマホとの出会いについて語ります。
(取材・構成:佐藤智、竹村俊介、撮影:宇佐見利明)

【第1回】「起業って、学校では教えてくれない大切なことが学べるんだね!」
【第2回】「パパを見てて『すごい楽しそうだなあ』って思ったんだ」
【第3回】「わたし、スーパースターになりたい」

中一からスマホ、フェイスブック、ツイッター

パパ スマホっていつから持ってたんだっけ?

里佳 中一の夏頃から。

パパ もうフェイスブックとかあった?

里佳 中二の頃にはフェイスブックもラインも、ツイッターもあったはず。

『女子高生社長、経営を学ぶ』ダイヤモンド社より発売。1300円+税

 というか、スマホ勧めたのパパだからね。

パパ そうだっけ?

里佳 私が中一の2010年くらいのときって、スマホなんてガジェット好きな男の人しか知らないみたいな感じだったでしょ?

 ケータイ機種変しようと思って一緒に大きな家電ショップに行ったとき、私はガラケーにする気満々だったのに、パパが「いやいや、違う違う、こっちこっち」って、出たばっかりのiPhone4を手にとって「これだよ!」って。

パパ そうだった、そうだった。里佳、いやがってたよね。

里佳 「えー、嫌だ! そんなん、使いづらいじゃん!」って。なのに「いや、絶対これが来るから、みんなスマホを持つようになるから」って言われて。「そんなわけない」って反論したのに、無理やり買わされて。

 なんでiPhoneだったの? こんなに流行るってわかってた?

パパ 里佳がちょうど「起業したい」って言っているときだったし、どうせなら「デジタルネイティブ」の最先端を走ってくれるといいなあという思いがあったんだ。ここまで急速に普及するのは予測してなかったけどね。

里佳 iPhoneなんて最初嫌だったけど、そうこうしてるうちにこんなにみんなが持つようになって、ちょっとビックリ。中学生でiPhone持たせるのって早過ぎって思わなかったの?

パパ 中学生になったら自分の責任で行動するという意識も持ってもらいたかったからね。スマホって、結局はただの道具だから。使い手次第でしょ? スマホにコントロールされる人もいれば、自制できる人もいるし、うまく利用する人もいる。もちろん余計な情報も調べようと思ったら調べられるけれど、それも含めて「自己責任」じゃないかなと思って。

里佳 でもキッズケータイからいきなりiPhoneだよ。それまでiモードすら見れなかったのに。

パパ 起業しようとしていた中1の頃はまさかのキッズケータイユーザー(笑)

里佳 そもそも中学に入ってもキッズケータイなんて使ってたの私だけだったから(怒)。ほとんど何もできなかったんだよ!

パパ だって携帯は危険が一杯だからね。。。

里佳 パパは考えの変化が極端すぎるんだよ!

小3で「出会い系サイト」を体験

里佳 でも私、パソコンめちゃくちゃ触ってたからね。小3のときに出会い系サイトに行ったくらいだし。

パパ そんなことあったね。。。椎木家史上汚点トップ3に入るよ、この話。小3が出会い系サイト行ってなにしようと思ってたの?

里佳 ちょっといたずらしようと思ったの。架空のプロフィール書いて。「年齢:19歳、好みのタイプ:マッチョな人」みたいな。

 そんときは危険性とかわかんなかったから、自宅の電話番号と住所とかも全部書いて投稿しちゃった。そしたらほんとに家に電話がかかってきて、ママが出た。「お相手が見つかりましたよ」みたいなことを言われて(笑)。ママは「いや、知らないですけど」みたいな感じで言って、後でめっちゃ怒られたっていう。小3ぐらいから、ひとりでパソコンいじってヒョイヒョイやっちゃってた。

パパ それ、本当に出会おうと思ったわけ?

里佳 本当に引っ掛かるのかなと思って。本当に引っ掛かって、ビックリして。

パパ 電話が掛かってくるということ?

里佳 色々試すのが好きだったんだよ。

パパ 好奇心があった?

里佳 好奇心が。電話も掛けたりしてた。いろんなそういう出会い系の会社とかに、ワン切りみたいな。みんなは「アリコ」とか「やずや」とかにイタ電掛けてたけど、それじゃつまらないなって思って。

パパ ……困った子だ。

里佳 悪い子……。
 

(続く)

この対談を特別編集し、「起業と経営の基本ノウハウ」を詰め込んだ椎木里佳さん・隆太パパ初の著書『女子高生社長、経営を学ぶ。』がダイヤモンド社より来春発売予定! 乞うご期待!