東大を独学で現役合格し、さらに東大大学院を受験で合格。学生時代から取得した資格の数は600を超える。これまで20年以上、試験をずっと受け続けている著者だからわかる、点数をとるワザを紹介していきます。小手先のテクニックではなく、長く勉強し続けていくために必要な戦略が詰め込まれている『東大→東大大学院→600個超保有の資格王が教える点数稼ぎの勉強法』から、一部抜粋して紹介していきます。東大に受かる人や本当に頭のいい人の学ぶ姿勢は、必読です。
自分を過信せず、
謙虚な姿勢で取り組む
テストで失点してしまう大きな原因は「侮り」です。
ケアレスミスにつながる不注意・油断は、端的に言うと侮りから生まれるものです。
「この問題はよくあるあれだろう」「自分はミスなんてしないだろう」「見直しはしなくてもいいだろう」という気持ちが失点の元なのです。
これはテスト本番に限った話ではなく、日々の勉強でも同じです。
時には「この分野は思い切って捨てる」などの大胆な決断も重要ですが、その決断が侮りによるものであってはいけません。慎重に判断したうえで要所要所で重要な決断を下せる人こそが、結果を出せる人です。
「大胆さ」と「慎重さ」のバランスが大事です。冷静かつ謙虚な態度で物事に取り組むことを常に意識しましょう。
東大生あるあるのひとつに、初対面の人から「どこの大学出身ですか?」と聞かれたときに「一応東大です」となぜか決まって「一応」をつけてしまう、というものがあります。
その心理としては「偉そうに『東大です』と言って嫉妬されたり嫌味にとられたりするのが嫌なので、予防的にとりあえず謙遜しておく」とか「東大に入ると自分よりすごい人はいくらでもいるので、『自分は一応東大生ですけど全然大したことはないですよ!』と本心から思っている」など、いろいろなものが考えられます。
しかし、そもそも実際に東大生には謙虚な性格の人が多いのです。
マンガやアニメなどでは、東大生などのインテリキャラは「鼻につくほど自信過剰」「横柄で口が悪い」「いちいち嫌味ったらしい」「知識をひけらかす」といったキャラ設定がされていることが多々ありますが、実在の東大生にそんな人はまずいません。
むしろそういう自信たっぷりの人は、自分を過信してミスで失点するタイプです。
自分を過信しない謙虚で慎重な人こそが着実に得点力をキープでき、東大に受かるほどの結果を出せるのです。
自分に自信をもつことや、自信をもって行動することはもちろん重要なのですが、少なくともいえるのは、「自分は大丈夫、ミスしない」という考え方は百害あって一利なしだということです。
「たぶんどこかでミスをしてしまうだろう」と、ミスを犯してしまう可能性を少し高めに見積もっておくくらいがちょうどいいでしょう。
また、勉強に限った話ではありませんが、自分が間違えたことやミスしたことは、素直に認めるクセをつけましょう。言い訳や保身に走ったところで、いいことは何もありません。失敗を認め、反省することによってこそ人は成長します。