実は日本の売上高には、17年度で約50億円の「セグメント間の内部売上高又は振替高」が算入されている。これは海外で売れたブランドのロイヤルティー収入とみられ、ほぼそのまま利益に計上される(図3)。50億円は海外売上高の6%前後に相当し、一般的なロイヤルティー率とほぼ同水準だ。

 つまり日本の利益は、日本以外で売れたブランドのロイヤルティー収入を取り込んだものだ。もちろん会計上の問題はないが、これをどう見るかは判断が分かれるところだろう。商標権はそれを保持する本社の財産ではあるが、実際に商品を企画・販売した海外子会社の手腕によるところが大きい。

 国内では「ザ・ノース・フェイス」などを手掛けるゴールドウインが増収増益を続けており、伊藤忠側は同社と比較した上で、「日本事業の立て直しが不可欠。卸販売主体から転換し、直営店などを拡充するべきだ」と指摘する。