子どもにスマホをどう使わせるべきか悩む親は多い 子どもにスマホをどう使わせるべきか悩む親は多い(写真はイメージです) Photo:PIXTA

登場から10年あまりで、人々の生活にしっかりと根付いたスマホ。大人が便利に使っている以上、子どもが興味関心を持つのは当たり前だ。しかし親からすれば、スマホには危険がいっぱい。子どもとスマホの付き合い方について頭を悩ませる親も多いだろう。中には、やや極端な考えの親もいるようだ。(取材・文/フリーライター 武藤弘樹)

超有害コンテンツが散見されるネット
子どもとネットの距離感はどうあるべきか

 現代を生活する人にとってほぼ必須のアイテムとなっているスマホだが、これを子どもに持たせるかどうかは議論の分かれるところであろう。防犯目的で持たせる人は多そうだが、ネットにつながるとなると、LINEいじめや子どもにはふさわしくないコンテンツが閲覧できてしまうリスクも出てくる。

 先日、子どもを対象にした「MOMOチャレンジ」なる悪質なイタズラ動画が出回っているとSNSで話題になった。YouTubeなどにアップされている子ども向けのアニメ動画の途中に、急に不気味な人形が出てきて自傷行為や危険な行為を指示し、家族に言いつけたら危害を加える旨を早口で言い終えると、画面が切り替わってまた元の平和なアニメに戻る、といったものである。

 筆者もTwitterでMOMOチャレンジへの注意喚起の情報がまわってきた時は憤慨したものだったが、結局このMOMOチャレンジ自体が最初から存在しない、つまりデマだったというオチがついた。しかし現にロシアでは「青い鯨」という自殺誘導ゲームで、多感なティーンを中心に130人もの自殺者を出した過去もあり、有害なコンテンツは今後も大人の想像が及ばないほどの有害性を持ち得ることが推測される。

 便利な半面、そういった危険なコンテンツと接する可能性を生むそもそもの根源・スマホを子どもに与えるのはいかがなものかというところで、今回は子を持つ親、子を持つ予定の親の話の中から、とりわけ極端な意見をえりすぐって紹介したい。