コゴミもこの季節の山菜として、日本人には昔からなじみ深い。比較的日当たりがいい林道の脇に群生するため、それほど分け入った場所に入る必要はなく、ひとたび目に入れば大量に収穫できる。

 ワラビほどではないが独特の粘りがあり、灰汁もないため調理が簡単だ。おひたしのほかゴマあえ、サラダなどにして食べるとおいしい。

GW後もぜいたくな逸品あり

 GWが明けてからもゼンマイやウド、ネマガリダケなどがシーズンになるので、まだまだ楽しめる。

 ゼンマイは水気の多い渓流や沢の付近に多く生え、少し山の奥まで入り込む必要がある。新芽の先端部は渦巻き状で、表面が綿毛で覆われている。胞子葉の「男ゼンマイ」と栄養葉の「女ゼンマイ」があり、男ゼンマイは採ると再生しないので、採らないのがマナーだ。

 食用にするためには結構、手間が掛かる。綿毛と枝葉を取り除き、ゆでて灰汁抜きして天日に干す。そして何度も何度も手もみを繰り返し、乾燥ワカメのような状態で保存する。おひたしのほかゴマあえ、煮物の具材などとして人気の食材だ。

 ウドは若芽、葉、茎の部分が食用となり、独特の香りが特徴だ。日当たりのよい山道の脇などに生えるが、最近はスーパーで栽培物が当たり前のように並んでいる。こちらもタラの芽同様、道の駅などで天然物を見掛けたら、ぜひ手に取ってみてほしい。

 ちなみにウドは生長して大きくなると食用にならない。大きいばかりで役に立たないものの例えで「ウドの大木」というが、実は樹木ではなく、かわいらしい草である。

 ネマガリダケは東北地方では「タケノコ」と呼ばれているが、一般的な孟宗竹と違い、チシマザサとも呼ばれる。こちらは土地勘のない方が単独で入山すれば、間違いなく遭難するような場所でしかお目に掛かれない。

 孟宗竹と違い灰汁が少ないので、そのまま煮物やみそ汁の具材に。その日に採取した新鮮なものであれば、皮のまま蒸し焼きにすれば最高にぜいたくな逸品となる。

 ほかにもハワサビ、コシアブラ、ミズ、シドケなどなどさまざまあるが、紹介したのは筆者が採取したことがある山菜だけで、ほかは自生している場所を知らず採取したこともないので説明できない。ご容赦願いたい。