大型連休をめぐる利害あれこれ

 いわゆる大型連休は、さまざまな立場の人に対して、多様な利害をもたらす。網羅しきるのはとても無理だが、思いつくままに「大型連休の利害」を挙げてみる。

(1)学校に行っている子どもと親が一緒にまとめて休めるので、家族単位の旅行やイベントが可能なメリットがある

(2)連休以外の日に有給休暇を消化すると交通も観光地も混んでいないし、交通費も宿代も安い。大型連休に休みをまとめられるとかえって不便だ

(3)工場を持つ製造業の場合、工場のメンバーがまとめて休みを取ることができるとコストの無駄や業務上の無理が少ない。大型連休は歓迎だ

(4)フリーランスの場合はしばしば、発注元の会社の休みが増えると仕事が減り、収入も減る

(5)投資家にとっては、金融市場が休みの間の投資環境激変や、アグレッシブな市場参加者の「仕掛け」による株価や為替レートの急変が心配だ

(6)大型連休の観光需要は観光・交通などの業界には嬉しいが、もう少し需要が分散してくれた方が収益性は良い。ピークに合わせて設備を持つと需要が少ない時期に有休設備を持つことになる

 その他にも利害はありそうだが、上記にまとめてみただけでもこれらの条件の全てを満たす解決案はおそらくないのではないか。しかし、改善策はありそうに思う。

 ちなみに、上記の中で筆者が「実感」したことがあるのは、主に(1)、(2)、(4)だ。

 まとめて休みを取っても子どもの学校があるので、家族旅行するわけにもいかない。子どもの学校が同時に休みなら一緒に行動できる。

 学生時代、夏休み後に前期(春学期と呼んだかもしれない)の試験があり、その後にあった「秋休み」は、世間の夏休みから外れているせいで、行楽地などが空いていて旅行には大変快適だったし、街での遊びにも好適だった。

 原稿を書く仕事に関しては、大型連休で「合併号」になったり「休載」になったりすると、収入には直接的にマイナスだ。