間もなく、「平成」が終わり、新しい時代「令和」が幕を明ける。
昨年12月1日の皇室会議で、2019年4月30日に明仁天皇は退位し、翌5月1日に皇太子徳人親王の新天皇即位が決まった。
これに伴い、「天皇の即位及び即位礼正殿の儀の行われる日を休日とする法律(以下、即位日等休日法)」が公布・施行され、新天皇が即位する5月1日、即位礼正殿の儀が行われる10月22日は、休日(祝日の扱い)となることが発表された。
新天皇即位の祝砲ムードの一方で
懸念される国民生活への影響
新天皇の即位がなければ、このゴールデンウィークも4月30日から5月2日の3日間はウィークデーで、国や地方自治体、銀行などは業務が行われるははずだった。だが、5月1日が「即位の日」として祝日になったため、その前後の4月30日と5月2日も休日になり、10連休となった。
というのも、「国民の祝日に関する法律(祝日法)」の第3条第3項では、「その前日及び翌日が『国民の祝日』である日」(「国民の祝日」でない日に限る。)は休日とする。」と規定しており、祝日と祝日に挟まれた日は、休日になることが法律で決められているからだ。
そのため、このゴールデンウィークは、4月27日の土曜日から数えると、5月6日の振替休日まで、かつて例のない10日間の連続休日になる。