ウーバーとリフトPhoto:Reuters

 米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズと米競合リフトの新規株式公開(IPO)は初期の投資家に多額の利益をもたらすことになりそうだ。しかし、これらサービスを利用する顧客には、いずれ値上げが待ち受けているかもしれない。

 ウーバーとリフトは長年、料金争いを繰り広げ、タクシー運賃を大幅に切り下げてきた。これは数十億ドルのベンチャー資本が料金の低下を補い、両社の広範な赤字を支えていたおかげだ。

 そうした米国の激しい値下げ競争の日々に近く終わりが訪れるかもしれない。両社の多くの投資家や元配車サービス会社幹部、同市場を調査する研究者らは、ウーバーとリフトがいずれ運賃を引き上げざるを得なくなるとみている。赤字が拡大すれば、損失を警戒する公開市場の投資家がプレッシャーを強める可能性が高いためだ。

 ウーバーに投資するリード・エッジ・キャピタルの創業者ミッチェル・グリーン氏は「利益を期待する投資家がいる」とし、「方策はいろいろある。その1つは価格だ。これら企業は想像以上に価格決定力を持っている」と述べた。

 多くは公開市場の需要の強さにかかっている。投資家が成長を優先し、赤字を許容すれば、運賃は上昇しない可能性がある。両社とも市場シェア争いを続けられる十分なキャッシュはある。リフトは先月のIPOで23億ドル(約2600億円)を調達。一方、世界中で競争に直面するウーバーは、5月に見込まれているIPOで100億ドル調達する計画だ。