外交上の交渉を個人間で行うことには問題が一つある。大統領以外の人を全て排除する動機を相手に与えてしまうことだ。北朝鮮が採ろうとしているのがこの戦略であり、ドナルド・トランプ米大統領を誘導して側近たちを解任させ、悪い核合意を結ばせようとしている。北朝鮮は先週、トランプ氏に対して核交渉の期限を今年末までとした一方、同国の言う「戦術誘導兵器」の発射実験を行った。そのプロパガンダ放送局は、トランプ氏が切望する外交成果をマイク・ポンペオ国務長官とジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)が妨げると訴えている。