ドナルド・トランプ米大統領の元個人弁護士で禁錮3年の実刑を言い渡されているマイケル・コーエン被告は、最近録音された個人的な電話で有罪を認めた事実の一部を否定し、脱税はしておらず、住宅担保融資を使った支払いを巡る詐欺行為についても「うそ」だと述べている。コーエン被告は3月25日に、コメディアンのトム・アーノルド氏との電話で、100時間余りに上った連邦当局や議会の捜査担当者への証言を終えた後も「自分はたった一人だ」と嘆いた。捜査対象となったトランプ氏関連の問題には、2人の女性に対する口止め料の支払いも含まれる。アーノルド氏はこの電話を録音したが、コーエン被告は録音されていることは知らなかった。コーエン被告はこの会話で「誰かが進み出て、『待て、この男は全てを失った』と声を上げてくれると思っていた」と述べている。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に録音を提供したアーノルド氏は、公然とトランプ氏を批判している。コーエン氏と最初に連絡を取り合ったのは昨年6月だという。