米名門大学の不正入学事件で最も多額の賄賂を支払ったのは中国人の家族だったとみられる。不正行為の広がりを示す新たな兆候が浮かび上がった。  事件に詳しい関係者によると、ある中国人の家族は、カリフォルニア州の大学カウンセラー、ウィリアム・リック・シンガー被告に650万ドル(約7億2500万円)を支払ったとされている。シンガーは不正入学の手法を編み出した主犯格であることを認めている。  さらに、裁判所の資料で「イエール受験者1」と記された学生の家族は、イエール大学へ娘を入学させるために120万ドルを支払った。