グーグルはウェブサイトの利用者を追跡する「クッキー」機能を制限するため、複数の新たなツールを準備している。事情に詳しい関係者らが明らかにした。広告業界における同社の独占的な地位を盤石にする一方、他のデジタルマーケティング企業には大きな打撃となる可能性がある。グーグルでは数年にわたり方針について協議が続けられてきたが、同社は早ければ今週にもウェブブラウザー「クローム」向けにダッシュボードのような機能をリリースする可能性がある。この機能を使えば、ユーザーはクッキーが追跡している情報をより詳しく把握できるほか、それを制限することも選択できるようになるという。同様の機能はアップルの「サファリ」には2017年、モジラの「ファイヤーフォックス」には18年に追加されたが、クロームと比較して利用者が少ないこれらブラウザーはほとんどのクッキーを制限するようデフォルトで設定されている。グーグルはより段階的なアプローチを取ることになる。