(3)留守番役(★)は、他のグループから集まって来た3人の取材役(●)に対して、自分たちのグループのアウトプットについて説明をする。(グループ<D>参照)

(4)取材役(●)はメモを取って、自グループに取材先のアウトプットを持ち帰れるようにする。

(5)一定の時間が経ったら、各々が元のグループに戻る。

(6)各取材役(●)から、他のグループで取材してきた内容を順番に共有する。

講師が介入せずに
全体で共有を進められるか

 この取材方式には大きく2つのメリットがあります。

 1つは「全員参加」を促せることです。1人1人が役割(説明責任)を担っているため、休む暇がなく、参加者全員を研修に巻き込むことができます。2つ目のメリットは、講師の負担が軽いことです(笑)。的確に指示を出すことさえできれば、講師は全体を俯瞰して様子を見守ることができます。

 もちろん、取材方式の一連のプロセスが終わった後に、さらに講師から指名をして意見を引き出し、クラス全体で学びを深めるということも可能です。

「講師が介入をせずに全体で共有を進める方法」は他にもたくさん考えられるので、ぜひ色々と試してみてください。

【講師としての悩み・課題】の解決策を考える第4回は、「うまく参加者から意見を引き出せない」という問題に対して、「グループメンバー(グループ内の共有)に対する遠慮」「場(全体共有)に対する遠慮」という2つの心理的な壁をどう乗り越えるかについて、紹介してきました。

 いよいよ本連載の最終回を迎える次回は、「参加者にバラツキがある」という悩み・課題を取り上げます。

(株式会社ラーニング・クリエイト代表取締役 鈴木英智佳)