エアビーアンドビーは
「民泊」仲介でもうかっている?

 このウーバー同様、莫大な先行投資で未来に懸ける世界的なユニコーンに、日本のスタートアップ界でも急速に存在感を増しているオフィスシェア大手のウィーワーク(We Work)が挙げられる。

 米国で10年に創業した同社は、シェアオフィスの開発から設計、運営までを手掛け、今や自前のオフィスを持たない起業家やクリエーターのほか、世界有数の大企業が活用する例も相次いでいる。

 短期間に事業領域を拡大し、直近では27ヵ国に40万人以上の会員を保有。早ければ年内に上場するとの観測もあり、足元の企業価値の推定評価額は約5兆円に上る。

 非上場のため決算情報は限られるが、米調査会社ピッチブックの情報を基に業績指標の推移を図で示した。18年は売上高の8割超、17年に至っては売上高を超える純損失を計上。その主因は洗練されたオフィスに整えるための改装や、マーケティングに巨費をつぎ込んでいることだ。

 これだけ見るとかなり危うい財務状況に映るが、目先の収益を追わずに業界内で圧倒的地位を築くべく、シェア拡大を目指している様子が表れているといえよう。

 一方、ウーバーやウィーワークより既に十分な市場シェアを誇り、収益面でも一歩リードするユニコーンがエアビーアンドビー(Airbnb)だ。08年に米国で創業した同社は、旅行者の宿泊先となる家を提供するホストと、旅行客をつなげる「民泊」の仲介業者として世界最大手にのし上がった。

 直近までの判明情報によると、同社は15年こそ営業赤字だったが、税引き前利益に支払利息や減価償却費を加えた「EBITDA」と呼ぶ利益で16年から黒字化を果たした(図参照)。赤字のまま上場するユニコーンが多い中では珍しい存在といえ、企業価値の評価額は現在、3.5兆円規模と目されている。