アメ横ににぎわいをもたらすアジアングルメ

 しかし、「にぎやかでいい」と一言でくくれるほど、ことは単純ではない。平成から令和へと移り変わるアメ横では、大きな異変が起こっているのだ。それが「店舗の多国籍化」である。

 夕暮れ時、上野から御徒町に抜ける通りを歩くと、あたかも台湾の夜市にでもいるような錯覚を起こす。城北地区に生まれ育った筆者は、幼いころからアメ横に慣れ親しんだが、今では「ここはどこ?」と思ってしまう一角もある。

 多国籍化は約10年前に出店されたケバブの店から始まった。そののち、小籠包を売る店ができ、トッポギを売る店ができ、今は流行のタピオカを売る店が増えている。中国、台湾、韓国、トルコなど、アジアングルメの飲食店がここ数年で急速に増殖したのである。

 アメ横は、外国人観光客にとっても必見の観光スポットであることから、集まる来訪者も多国籍だ。アメ横商店街連合会で副会長を務める千葉速人さんは「今や6割が外国人観光客です」と話す。言い換えれば、アメ横ににぎわいをもたらしているのは、面積を広げつつある多国籍グルメとそれに群がる外国からのお客さんというわけだ。

中国、台湾、韓国、トルコなどアジアンフードは外国人旅行客に人気中国、台湾、韓国、トルコなどアジアンフードは外国人旅行客に人気 Photo by Konatsu Himeda