【ワシントン】米トランプ政権は17日、自動車と自動車部品に関税を課すかどうかの最終決定を180日間先送りすると発表した。  ドナルド・トランプ大統領は国家安全保障上の懸念を理由として、欧州連合(EU)や日本を含む主要貿易相手国・地域から輸入する自動車に関税を課すと警告してきた。トランプ政権の狙いは関税発動で圧力をかけ、2国間の貿易交渉を有利に進めることにあった。  ただ、EUと日本との個別交渉は初期の段階にある。専門家の間では、トランプ政権は関税を発動する前に、合意を形成するため十分な時間をかけることが必要だとの意見がある。関税は合意への機運を損なうとも指摘される。