ご飯、パン、イモ類、お菓子を控えよう
日本人の成人は、1日あたり平均で「糖質240g」ほどを摂っています。
アメリカ糖尿病学会では、1日あたり「糖質130g」以内に抑える食事を糖質制限食としています。
日本で糖質制限食を広めた高雄病院では、1日あたり「糖質30~60g」がもっとも効果的な糖質制限食としていますが、この本では少し緩めて1日あたり「糖質100g」前後を目安とします。
まずはご飯、パン、麺類などの「主食」を控えるのが基本中の基本です。
主食は米や小麦といった穀物が原料であり、糖質であるでんぷんをたくさん含んでいるからです。
日本人は糖質の多くをでんぷん食品であるご飯やパンから摂っているので(摂取カロリーの約40%は穀物からです)、主食をカットするだけで糖質も内臓脂肪も劇的に減らせます。
●糖質をたっぷり含んだ主食は控えましょう。
おかゆ、雑炊、餅、チャーハン、リゾット=米を使ったご飯もの
食パン、フランスパン、ベーグル、クロワッサン=小麦やライ麦を使ったパン
うどん、中華麺、そうめん、そば、パスタ=小麦を使った麺類
●主食以外のでんぷん食品のイモ類も控えましょう。
ジャガイモ、サツマイモ、サトイモ、山芋=イモ類そのもの
ポテトサラダ、肉じゃが、フライドポテト、焼き芋、大学芋、サトイモの煮ころがし=イモ類を使ったおかず
片栗粉、春雨=これらもイモ類のでんぷんから作られます
●残念ですがお菓子も控えましょう。
和菓子、洋菓子=甘みのあるお菓子(砂糖、果糖、ブドウ糖などをたくさん含む)
せんべい、おかき=米を使った甘みのない(しょっぱい)お菓子
ポテトチップス、コーンスナック=イモ類や小麦粉、トウモロコシを原料とする
●ヘルシーな印象があるかもしれませんが……
ドライフルーツ=果糖がたくさん!
ハチミツ、黒糖、和三盆=砂糖に他なりません
(次回へ続く)