先日、配車サービス企業の米リフトが米ナスダック市場に上場した。時価総額は上場時、優に2兆円を超えた。競合である米ウーバーも上場を予定しており、時価総額は6兆円を超えると予想されている。
今年、私の知る限り、時価総額1兆円を超える上場は民泊仲介サービスの米エアビーアンドビーなど6社ある。これらの合計時価総額は18兆円程度といわれ、それは、東証マザーズに上場している約300社の時価総額の合計約5兆円をはるかに超えるのだ。
これらの急成長企業は、ほんの10年ほど前に産声を上げたベンチャー企業だ。そこで頭をもたげるのが、「急増する従業員の人事をどう運営しているのか」という疑問である。
何百人という人を頻繁に採用し、配属・動機付けをした上で、評価し、昇給・昇進を行うと同時に、急成長する事業の運営も行わなくてはならない。考えただけで目が回りそうだ。
そこで活躍するのが「HR(Human Resources)テック」。最先端のITを活用して、人材の採用、配置、育成などのさまざまな人事業務を飛躍的に効率化させるものだ。MBO(Management By Objectives)、OKR(Objectives and Key Results)、タレントマネジメントなどの近代的な人事管理手法をクラウド上で実現できるという。