手元をワントーンでコーディネイト

たったこれだけ?指が太い・短い人の指輪選びのコツ photo by 成尾和見(SEPT)

指や手は、さまざまな悩みを抱えやすいパーツ。短い、太い、分厚い、爪の形が悪いといった形状的なコンプレックスのほか、シワが多い、シミが増えてきたといった加齢によるコンプレックスも出てきます。

これらを目立たせたくなければ、ネイルもリングも着けずに素のままでいればいいのでは?と思われるかもしれませんが、保湿するなどきちんとケアをした上で、ワントーンでコーディネイトすれば、多少の形の難点やシミなどは気にならなくなります。

例えば、服の場合は脚を長く見せるために、ボトムスから靴までを同じ色でつなぐというテクニックがありますが、まさにこれと同じことを手元でしてみるのです。

手肌の色に近いベージュで、手元をまとめてしまえば、手の難点を目立たせることなく、リングの重ね着けを楽しむことができます。ネイルカラーは、肌の色と同化するくらいのベージュをチョイス。爪は、長くするとかえってコンプレックスを目立たせることになってしまうので、短くても大丈夫です。

リングの地金は、自分の肌色に最も馴染むカラーをチョイスして「横レイヤード」で。イエローゴールドでも構いませんが、大人の方はとくに肌馴染みのいいピンクゴールドがおすすめです。

伊藤美佐季(いとう・みさき)
ジュエリーディレクター、スタイリスト。ジュエリーの広報機関のPRを経てイタリア・フィレンツェに遊学、帰国後スタイリストに。つける人の個性を活かす洗練されたスタイリングは、女性誌のほか多くの女優からも支持されている。ジュエリーブランドへのアドバイス、ジュエリーに関する講演などでも活躍。