短期間の治療で驚くほど病状が改善することもあるが、驚くほど高額――。
スイス製薬大手ノバルティスのがん治療薬「キムリア」(写真)など革新的だが高額な治療薬が相次いで登場し、製薬業界は異次元のフェーズを迎えている(表参照)。
「新しい治療の時代に入った」とノバルティスのオンコロジー(がん)ジャパンのプレジデント、ブライアン・グラッツデン氏(『1回の治療で3349万円、「超高額薬」のノバ社幹部に聞く薬価問題』)」の鼻息は荒い。イノベーションによって製薬業界が活気付いている。ただ、同時に外部から薬価高騰へ批判が巻き起こり、関係者の表情はさまざまだ。