なぜソニー損保のCMに現代人は惹きつけられるのかソニー損保のお客様の心をつかむ「たった1つの言葉の発見」とは?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

今の時代は働き方改革が提唱される一方、「今後AIに仕事が奪われる時代」ともいわれています。このように、ビジネスの在り方が変化していくであろう令和の新時代では、みずから進んで何かを仕掛けていこうとする姿勢のある人が活躍できる時代になるでしょう。そこで今回は、岩波貴士氏の『1秒でつかむ儲けのツボ』(青春出版社)から、現在注目を集めている“儲けのアイデア”を一部紹介します。

現代人を惹きつける、ソニー損保CM内の“ひと言”とは

 お客様の心をつかむ「たった1つの言葉の発見」が、企業の業績アップに大きく貢献した例として、ソニー損保がテレビCMで採用したフレーズが参考になりますのでご紹介いたします。

 CMでは、事故現場で困っているお客様から、保険会社のオペレーターが電話を受け取ったというシチュエーションで、オペレーターが放った「お客様を安心させる言葉」が、顧客獲得に大貢献したのです。そのオペレーターが放ったお客様を安心させる言葉とは…「私が相手の方と、直接お話しましょうか」というフレーズ。この「事故現場で相手と代わりに話をしてくれるありがたさ」を伝えるフレーズが、CMを見ているドライバーの心をつかむ「キラーフレーズ」になることを、ソニー損保は気づいたのです。