特に、僕たちのように変化が激しい、むしろ変化をつくっていくような組織では、なおさら「理想ドリブン」が求められる。今まであったものとは違う仕事や同じ職種であっても、これまでとは違うことをしていく必要がある。そのため過去の経験に囚われるのは、どちらかというとリスクになる。

「ゼロベースで考えてもっと良いやり方を考えよう」とか、「違う領域の考え方を応用できないか」と考えられる人材が自ずと重宝されるし、活躍の場も多い。他の会社がまだやっていないような新しいことを仕掛けていくために、考え方や行動にキャップをかけない。そうしたマインドセットを持った人材は、採用でも重視している。

今いる会社は
大切な友達を誘える組織か

 freeeでは、昔からリファラル採用が主流だった。リファラル採用とは、社員に人材を推薦・紹介してもらう採用手法のこと。freeeは創業時、僕がグーグルから誘った人たちが多かったこともあり、基本的にはお互いを知っている人たちを中心とした組織からスタートし、社員数が500人を超えている今もリファラル採用が盛んである。

 freeeのカルチャーにフィットしそうだ、どんな活躍をしてくれそうだというのは、個人的な繋がりのある人材の方が想像しやすい。これは求職者にとっても同じで、この会社に合いそうか、自分が活躍できそうかとイメージしやすい。リファラル採用は、結果として採用のプロセスでメンバーみんなが「いいね」と言う可能性が高いし、実際に成功する可能性も高いというのが僕の実感だ。

 ただ、これは単純に、これまで採用の確度が高いのがたまたまリファラル採用だったということに過ぎない。リファラル採用のメリットが生きる組織というのは、実はすごく少数派でもある。ハードルが高い。なぜならリファラル採用は、「あなたの大切な友達を、この組織に心から誘いたいと思いますか」とシビアに問われるからだ。