この間、日本ではレクサスRXの日本仕様だったハリアーが国内専用車として独立し、現行プリウスと同じ新世代プラットホームを採用するニューモデル、C ―HRが誕生した。すでに複数のSUVが存在するにもかかわらず、日本市場にRAV4が復活した背景には、RAV4そのもののコンセプト転換がある。

「ユーザーの若返りとともに、たくましさと
洗練の両立」を目指した5thモデル

 新型のテレビCMは、オフロードシーンが多いビジュアル表現になっている。最近のSUVとしては珍しい演出だ。試乗前のプレゼンテーションで、開発者からこの点について説明があった。

 近年、さまざまなブランドから多くのSUVが登場しており、オンロード重視で快適指向のモデルがトレンドとなっている。この流れの中で、トヨタは「“SUVならではのワクドキ”が薄れてきた」と感じたという。そこで5thモデルは、「ユーザーの若返りとともに、たくましさと洗練の両立」を目指した。

 その象徴がアドベンチャーというグレード名称だ。フロントグリルとバンパー、スキッドプレート、ヘッドランプを専用形状で仕上げ、オフロードイメージを強調した仕立てになる。

 新型のパワートレーンは、新世代エンジンを用いた2リットルガソリン(171ps)+CVTと、2.5リットル+モーター(システム出力222ps)のハイブリッドの2タイプだ。

 試乗会でハイブリッドGと2リットルガソリン専用グレードのアドベンチャーに乗った。駆動方式はともに4WDである。

 スタイリングは2つの八角形を組み合わせた“クロスオクタゴン”と呼ぶ手法を取り入れ、力強い造形と広い視界を目指した。新型は流麗なSUVが増える中で、かなり個性的に映る。中でも、RAV4らしさを明確に表現しているモデルはアドベンチャーだろう。トヨタ製ピックアップや大型SUVを思わせるマスクから、たくましさを追求したコンセプトが伝わってくる。