米連邦準備制度理事会(FRB)は19日まで開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2.25〜2.5%に据え置くことを決めた。ただ、経済見通しが悪化すれば、向こう数カ月以内に利下げする可能性を示唆した。会合後に公表されたFOMC声明では、景気拡大が継続するとの見方を示す一方で、「この見通しを巡る不透明感が高まった」と指摘。その上で「こうした不透明感や抑制された物価圧力を踏まえ、景気見通しに関して、今後入手する情報が示唆するところを注視し、景気拡大を持続させるために適切な行動を取る」と述べた。FOMCでは投票権を持つ10人のうち9人が据え置きを支持。セントルイス地区連銀のジェームズ・ブラード総裁が利下げを求め、唯一、反対票を投じた。ジェローム・パウエル氏が2018年2月に議長に就任して以降、反対票が出たのはこれが初めて。
FRBは金利据え置き、見通し悪化すれば利下げの可能性
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