ドライバーに対しては、マイカーが超低公害車に相当するのかどうかをチェックできるオンラインサイトが提供される。乗り入れる前に自分でチェックして課金を避けてほしい、という考えからだ。

名物のタクシーや
バスも改良

 通行税の支払いは、週末に規制エリアを走行した場合、翌月曜日中に行う。締め切りに遅れたり、支払いを拒否したりすると罰金が科せられる。乗用車の場合は14日以内に支払えば約1万1500円で済むが、この期間を過ぎると約2万3000円に倍増する。ロンドン市当局が、いかに本気で市内の大気汚染対策に取り組んでいるかが、こうした数字からもわかる。

 ところでロンドンといえば、背の高いタクシー、そして観光用のオープンデッキの赤いバスが名物だが、もちろんこれらもULEZに対応するように改良される。市長によると、赤いバスは20年10月までに現行の9200台すべてが超低公害車となる予定だという。なお、規制区域の住人や障害者が利用するクルマなどは規制対象外になるほか、40年以上前に製造されたクラシカルモデルもULEZの通行税の支払いは免除される。

 市長は今回の動きを「社会的公正さの実現」と表現する。ロンドン市内にはおよそ200万人が生活するが、ほとんどはクルマを日常的に使用せず、地下鉄などで移動している。その人々が市外から入ってくるクルマのために健康被害を被るのは不公正だ、という主張だ。