ダイエットをして体重は落とせても、一番落ちてほしくない胸から落ちてしまい、なぜか下半身は太いまま……なんてことありませんか?こんなお悩みに答えをくれるのは、18年間ダイエット女性の食事記録をとり、細かく体のサイズの変化を計ることで「何を食べると、どこが太るか」を研究しつづけてきた、プロポーション研究家の蓮水カノンさん。著書『下半身からやせる食べ方』の中から、4000人に指導した運動なしで、やせたいところからやせる食べ方を教えていただきました。

炭酸水は、無糖でも下半身が太くなる

私はこれまで、青山のダイエットサロンで18年間、食事指導によるプロポーション改善のお手伝いをしてきました。サロンでお客様の食事記録のデータをとり続けていると、一般的にはダイエットや健康によいと言われているのに、実は下半身太りや部分太りになりやすい……そんな食べ物が本当にたくさんあるということに気がづきます。今回ご紹介するのは、暑い日に飲みたくなる炭酸飲料です。

ビールもハイボールも危険!炭酸水は、無糖でも下半身が太くなる

「甘い炭酸ジュースは健康に悪い」「太る」というイメージがあります。かわりに、無糖の炭酸水をダイエットに選んでいる方は多いのではないでしょうか? 私のサロンのお客様の中にも、やせるために無糖の炭酸水を選んでいるという方が多数いらっしゃいます。

でも、食事記録の中に炭酸水がよく出てくるお客様で、脂肪が全身にぽちゃぽちゃついている方が、炭酸水のかわりに温かいストレートのお茶に変えると、驚くほどすっとやせます。全身の部位のサイズを細かく測っているのでわかりますが、炭酸水をやめると、とくにお尻の下と、ひざ上の脂肪が減るのです。

たとえば、ビール3缶程度の炭酸水を週に数回飲む方が、1缶に減らしただけで、お尻の下部分やひざ上のサイズが2センチ減ります。これは、炭酸割りのハイボールなども一緒。ウイスキーはロックで。お酒が好きな方は、焼酎のロックやお湯割り、ウーロンハイは太りにくいお酒だと覚えておくといいでしょう。お酒の話になりましたが、お酒で太るというより、炭酸と夜の水分量が多くなると下腹がぽっこり出たり、下半身がむくむ原因になります。とくに1回に3杯以上飲む方は、下半身がたるみぎみな方がとても多いので、注意してみてください。

体重はそれほど重くないのに脚が太い、または体重が減りにくいという方は、ダイエット中は無糖であっても炭酸水を控えてみてください。『下半身からやせる食べ方』の中でご紹介している、コーヒーをはじめとする「下半身やせに効く飲み物」や、ジャスミン茶などの「お腹ぽっこりにきく飲み物」に変えると、より効果的です。

ダイエットが終わって、健康のために炭酸水を飲みたいなら、小さいグラスで飲みましょう。1日1回、100cc程度なら、食欲が出たり、胃腸の調子がよくなります。

【著者プロフィール】
蓮水カノン(はすみ・かのん)
1970年生まれ。プロポーション研究家。運動生理学、解剖学、心理学などを学び、「体重」だけでなく「体形」を整え、美しいボディラインをつくるサロン「キレイファクトリー」を青山にオープン。18年間で述べ4,000人の食事&生活指導を行い、体重、サイズ、肌質を改善。ダイエットを成功に導いている。著書多数。