上記の仕事関連の心理社会的要因(重い仕事の量的負担、裁量権なし、上司や同僚からの支援なし、交代制勤務の仕事、長時間労働の仕事など)は、一言でいえばストレスフルな状態であり、主体的に仕事に取り組めない状態である。

 この影響が高まるほど、メタボを発症するリスクが高まるというのが、今回の研究結果だ。

ストレスを減らすためには
主体的に取り組めるようにすること

 であるならば、この心理社会的要因の中でも、自分でコントロールできるポイントだけでも改善できれば、ストレスを減らしやすくなると考えられる。

 ストレスを少しでも軽減できれば、自分の人生・仕事・プライベートなども一層充実したものになるだろう。それに越したことはないはずだ。

 皆様もよく実感しておられると思うが、仕事において、

・自らの考えや思い、アイデアなどを仕事に反映できる
・仕事で自分の主体性や独自性を発揮できる
・仕事を自分の判断で進められる

 ことは、仕事を通じて自らの存在感や存在意義を感じることができ、自己効力感にもつながり、仕事の快適さや満足度に大きく影響する。

 すなわち、自分が主体的に取り組めることを増やしていくことが、ストレスを減らすことや仕事への満足感にもつながるのだ。

 特に新卒の人や4月から職場を変えた転職者、部署を異動になった人などは、この数ヵ月間、周囲に教わらないと仕事が進まないこと、自分の裁量で仕事を進められないことも多かっただろう。

 従って、この時期は仕事の満足度も高まりにくく、むしろ仕事上の不安が勝っている人も多い。

 だから、仕事の中で、ちょっとしたことでもいいので、主体的に仕事に取り組んでみることをお勧めする。

 自分の考えやアイディアを形にしたり、それらを活用したりすることによって仕事で結果を出せたら、自分自身も嬉しいものである。その上、会社や上司から仕事の結果を高く評価されればなおさらだ。