薄毛ではないのに気にする人が多い?
薄毛ではないのに気にする人が多い?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

実際は薄毛ではないのに、薄毛の自覚症状がある人がいる。20~69歳の男性1万人に聞いたところ、「薄毛ではない」と胸を張って答えたのは34.3%にとどまったのだという。なぜ人は、薄毛への危機感を持つのだろう。(取材・文/フリーライター 武藤弘樹)

「薄毛の自覚症状がある人」は
6割を超す

 先日、アデランスが行ったメディアセミナーでは、広義での“変身”願望を抱いている男性が思いのほか多く、それによって潜在している“メタモル市場”の可能性が紹介された。

 男性が持つこの“メタモルフォーゼ願望”は、20~69歳の男性計1万人を対象にしたアンケートによって浮き彫りになったものである。このアンケートには「薄毛の実態」「薄毛に関する自意識の実態」といったことを調査するべくいくつかの質問が設けられていたが、その中の設問の1つで、メディアセミナーでは取り上げられなかったものの非常に興味深い結果を示したものがあった。

「ご自身の毛髪の状況について、【抜け毛】【生え際の後退】【地肌が見える】のうち、現在当てはまるものをお答えください」という質問に対して、「いずれにも当てはまらない」、すなわち“薄毛ではない”と答えた人は34.3%にとどまり、実に65.7%が「いずれかに当てはまる」と回答したのである。

 つまり「薄毛だと自覚している」男性が6割を優にこして超しているのである。ちなみに薄毛自覚者のうち、「かなり進行している」「やや進行している」と答えた“薄毛進行者”は全体の37.7%、「気になり始めた/進行が始まった」と答えた“薄毛初期症状者”は全体の26.2%となった。

 これは相当ショッキングな数字である。20~60代の知人友人の顔を思い浮かべてみたところで、はたして6割以上が客観的な薄毛であるだろうか。否である。つまり実際薄毛でないにもかかわらず「自分は薄毛だ」と不安に感じている人たちが一定数いることになる。