フランスのエマニュエル・マクロン大統領は27日、仏自動車大手ルノーに対し、日産自動車との20年に及ぶアライアンスの見直しよりも、同社とコスト削減に注力するよう求めた。欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)との合併交渉の再開を望むルノーに待ったをかけた形となった。FCAは今月、ルノーへの統合提案を撤回している。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は関係者の話として、日産はルノーとFCAの統合会社がルノーの保有する日産株の比率を下げることに応じれば、統合計画を支持する意向を示したと報じた。だが主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)出席のため日本を公式訪問しているマクロン氏は、東京で記者団に対し、株式保有に関する議論は「本筋から逸(そ)れている」とした上で、「政治や財務ではなく、もっと業界に重点を置く必要がある」と述べた。
仏大統領、ルノー・FCAの合併交渉再開に難色
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