顔出しNG女子が増えて
“シーン盛り”がトレンドに

 盛りの流行は日々刻々と変化している。最新のトレンドとして、顔だけ盛るのではなく、ロケーションなども含む“シーン盛り”が人気だという。

「そもそも日本の女の子は自分の顔を公開することに抵抗があるので、顔を盛ることの目的には、顔を隠すこともありました。かつてガラケーのカメラは小さく、顔などの小さな範囲しか写すことができませんでしたが、スマホのカメラは広範囲をきれいに写すことができます。それにより、顔は見えないくらい小さくなるよう、シーン全体を撮影し、写真全体で盛るのがはやっています」

「そうすると遠く離れた場所から写真を撮ることになるので、“自撮り”よりも“他撮り”が主流になりつつあります。女子大生などの間では、カメラの腕前が良い男子学生、いわば“シャッターくん”と一緒に出かけて撮影してもらう子もいますが、誰にもそんな便利な人がいるわけではないので、人の集まるインスタ映えスポットに行き、近くにいる人に頼んで、連射撮影してもらったりするなど、試行錯誤しています」

 これからは自撮りでシーン盛りできるようになるくらい、デジタル技術も発展していくことは想像に難くない。

 ただ、ふと考えてみれば、自然美を尊ぶフランスなどの西洋の国よりも、努力や工夫次第で評価される日本の美意識の方が、もしかしたら平等といえるのではないだろうか。また、昔の日本人女性は、アメリカ人やフランス人といった欧米人のルックスに憧れを抱いていたが、現在は地理的にも近い韓国人や中国人になりたい女の子が増えているともいわれている。

「盛り」を理解することはなかなか難しいが、日本の若い女性特有の文化とはいえるのだろう。