福田晃広
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、各企業で導入が進んだテレワーク。自宅でのテレワークは「通勤時の満員電車が解消された」など、良い面もある一方、リモートでの会議やプレゼンをする際、「聞き手の反応がわかりづらく、ちゃんと伝えられているのか不安」と感じている人も多いようだ。

少子化の影響により、大学経営も厳しくなるなか、実は農学部の新設ラッシュが続いている。なぜ農学部を開設する大学が増えているのか。農業ジャーナリストの山田優氏に詳しい話を聞いた。

社会的カテゴリー(性別、人種、年齢、出身地、職業など)によって、生じてしまう「偏見・差別」。してはいけないことだとわかっていながらも、なかなかなくならないのも事実だ。なぜ偏見や差別が生じてしまうのか、どうすればなくすことができるのか。東洋大学社会学部教授で、編著『偏見や差別はなぜ起こる?』(ちとせプレス)がある北村英哉氏に詳しい話を聞いた。

昨年12月3日に公表された国際学習到達度調査(PISA)で、日本の読解力は15位と、前回調査時の8位から大幅に順位を落とした。その要因として、よく指摘されるのは読書習慣の低下だが、話はそう単純ではないという。元文部科学省主任視学官で、今回の調査結果の分析にも関わった川村学園女子大学の田中孝一教授に詳しい話を聞いた。

スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんが国連で行ったスピーチが話題になり、再び注目を集めている地球温暖化問題。ただし、対策を真面目に考えているのは日本だけだ。2030年までに総額100兆円も使う予定だが、その実効はほとんど期待できない。そもそも人為起源CO2を温暖化の主因と見る前提そのものが大いに疑わしい。

右肩上がりの経済成長が望めない日本社会。その社会情勢のなかで、「そこまでお金がなくても最低限の生活ができればいい」と考える保守的な若者が増えているといわれている。いまの若者がなぜ保守化してしまったのか、若者の意識の変化について、関東学院大学経営学部教授で、著書『若者保守化のリアル』(花伝社)がある中西新太郎氏に詳しい話を聞いた。

昨年10月1日から販売が開始された「ゲノム編集食品」。遺伝子組み換え食品とは違い、表示義務もないため、店頭に並んでいたとしてもまったく気付かない上、人体への悪影響がある可能性も否定できないといわれている。フリージャーナリストの天笠啓祐氏に詳しい話を聞いた。

2000年代後半ごろからメディアでよく言われるようになった「若者の草食化」。恋愛や性に関して消極的な若者男子の代名詞として一般に定着している。しかし、実際のところ、そのイメージは正しい認識なのだろうか。武蔵野大学社会学部准教授で、著書『青少年の性行動はどう変わってきたか』(ミネルヴァ書房)がある林雄亮氏に詳しい話を聞いた。

昨今注目を集めている哲学。2018年、152万部を超える大ベストセラーとなった『漫画 君たちはどう生きるか』は、哲学書としても扱われ、注目を集めた。今回は10月に著書『哲学嫌い』(秀和システム)を上梓した比較文学者・作家の小谷野敦氏に、教養としての哲学について話を聞いた。

ニッセイ基礎研究所によると、誰にも看取られず自宅で亡くなる孤独死は年間約3万人だと推計され、同研究所の調査を基にした菅野久美子氏の試算によると、日本では約1000万人が孤立状態にあるという。孤独死の実態や孤独死対策について、前回に続き、専門家の2人に語ってもらった。

SNSでいくらでも人とつながることができるとはいえ、孤独感に悩まされる人は老若男女問わず多いだろう。そこで、今回はコミュニケーション戦略の専門家であり、著書『世界一孤独な日本のオジサン』(角川新書)がある岡本純子氏と、ノンフィクションライターで、著書『超孤独死社会――特殊清掃の現場をたどる』(毎日新聞出版)がある菅野久美子氏に、現代社会に潜む孤独の問題について語ってもらった。

国がこれから成長産業となるであろうと期待を寄せている日本の林業。終戦直後や高度経済成長期に造林された人工林が50年以上たち、利用期を迎えていることが要因だという。しかし、実際のところ課題は山積しており、そううまくいかないのが実態のようだ。著書『絶望の林業』(新泉社)がある森林ジャーナリストの田中淳夫氏に詳しい話を聞いた。

「日本は世界で唯一戦争放棄をしている国」だと、日本国民の多くは漠然と信じ込ませられている。しかし、その認識はまったくの間違いであり、その責任は憲法学者にあるという。著書に『憲法学の病』(新潮新書)がある、東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授の篠田英朗氏に詳しい話を聞いた。

医薬品、健康食品、化学製品、農薬などの研究開発、安全性確認、有効性評価など、あらゆる分野で人類に関係している「動物実験」。安全性を確かめるには必要悪と考える人も多いかもしれないが、動物実験に代わる方法を取り入れている国が増えてきているという。NPO法人動物実験の廃止を求める会の事務局長である和崎聖子氏に詳しい話を聞いた。

日本全国で増え続けている「空き家」。空き家の過剰供給の影響もあり、買い手が見つからず、困っている人が増えているという。著書『売りたいのに売れない!困った不動産を高く売る裏ワザ』(ぱる出版)がある不動産会社リライト代表取締役の田中裕治氏に詳しい話を聞いた。

国内最大級の外国人向け情報サイト「ガイジンポット(GaijinPot)」を運営するジープラスメディアの調査によると、2019年に外国人が訪れるべき日本の観光地ランキングで3位代官山(東京)、2位福岡市を抑えて、鳥取県が1位に輝いた。日本国内では不人気な県として知られる鳥取県が、なぜ外国人観光客に人気なのか。淑徳大学経営学部観光経営学科教授の千葉千枝子氏に詳しい話を聞いた。

スマートフォンのカメラや写真アプリなどデジタル技術の進展により、いまや写真を加工する「盛り」は当たり前になった。特に若い女の子の間では顕著だが、実物とあまりに違うことに違和感を覚える人も少なくないだろう。著書『「盛り」の誕生 女の子とテクノロジーが生んだ日本の美意識』(太田出版)があるメディア環境学博士の久保友香氏に詳しい話を聞いた。

超能力や心霊現象、UFOなど、現代の科学や常識を超越した現象やものを取り上げる「オカルト番組」。一時期は人気を誇っていたものの、ここ10年ほど、テレビではめっきり減ってしまっている。著書『オカルト番組はなぜ消えたのか』(青弓社)があるリサーチャーの高橋直子氏に詳しい話を聞いた。

2011年の福島第一原発事故直後、再生可能エネルギーとして一躍脚光を浴びたのが「地熱エネルギー」。火山国の日本にとって、うってつけの発電方法に思えるが、現在、地熱発電の電力供給量が54万kWと総発電量の0.2%にすぎないのはなぜか。地熱発電の歴史と現状や、将来について、九州大学名誉教授で現在地熱情報研究所代表の江原幸雄氏に話を聞いた。

子どもの7人に1人が貧困状態にあるといわれている現代の日本。そのような状況で学校給食無償化こそ、貧困問題解決の鍵を握っていると考える専門家もいる。跡見学園女子大学マネジメント学部教授で、著書『給食費未納』がある鳫(がん)咲子氏に聞いた。
