来年の米大統領選に向けて先週行われた民主党の候補者討論会から判断する限り、彼らは米国をチャールズ・ディケンズが描いた悪夢のような不平等な世界と見ているようだ。今は百万長者や億万長者にとって最良の時代であり、それ以外のすべての人々にとって最悪の時代だと言いたいようだ。だが今こそバラク・オバマ前大統領時代の経済から目を覚ますべき時だ。以前と比べどれほど多くの米国人が、2017年の政策変更後の経済成長の加速と労働市場の引き締まりによって豊かになっているかを認識すべきだ。マサチューセッツ州選出上院議員のエリザベス・ウォーレン氏は討論会で「現在の経済は誰の利益になっているのか。経済の大きな恩恵を受けているのは、少数になる一方の最富裕層だ」と断言。「金持ちを優遇し、他の人々を冷遇するような政府と経済になっているならば、それはまさに腐敗だ」と語った。