一方で、このアンケートでは、四人に一人の子どもが「友だちと」「みんなで」何かをしたいと答えている。「何をするかより、誰とするか」が重要だと考えるのは、大人も子どもも共通していることがわかる。保護者や保育者は、友だちと思い切り過ごせるように子どもたちを応援するようにしたい。

一読のすすめ

 親にとっての子育てのコツ。それは、「子どもの自立を促し、できるだけ見守る」という、意外とシンプルな姿勢かもしれない。大人も完璧である必要はない、弱いところを見せてもいいし、失敗をどんどん語ろう。そうした著者の声は、日々子どもと関わる読者の肩の荷を下ろしてくれるにちがいない。いま、何らかの形で子どもと関わる方は、本書をもとに、子どもとの向き合い方を改めて考えてみてはいかがだろうか。

評点(5点満点)

総合3.5点(革新性3.0点、明瞭性4.0点、応用性3.5点)

著者情報

平岩国泰(ひらいわくにやす)

 1974年東京都生まれ。1996年慶應義塾大学経済学部卒業。30歳のとき、長女の誕生をきっかけに“放課後NPOアフタースクール”の活動を開始。2011年会社を退職し、日本の子どもたちの「社会を巻き込んだ教育改革」に挑む。“アフタースクール”は活動開始以降、5万人以上の子どもが参加。グッドデザイン賞を過去に4度受賞、他各賞を受賞。2013年より文部科学省中央教育審議会専門委員。2017年より渋谷区教育委員、学校法人新渡戸文化学園理事を務める。