英国のキム・ダロック駐米大使が10日、辞意を表明した。ドナルド・トランプ米大統領を痛烈に批判したダロック氏の公電が週末に英紙にリークされ、外交問題に発展していた。ダロック氏は辞表で「目下の状況では思い通りに職務を遂行するのは不可能だ」と述べた。ダロック氏は暴露された電子メールで、トランプ政権は機能不全で派閥がのさばり、外交下手で無能だと評していた。これに対しトランプ氏は、ダロック氏は「非常に愚か」で「変わり者」だとツイート。同氏とはもう協力しない、とした。ダロック氏は今週のホワイトハウス夕食会からも除外された。トランプ氏はさらに、欧州連合(EU)離脱問題を巡るテリーザ・メイ英首相の対応も批判していた。