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日経平均株価「5万円」はバブルではない
2026年も企業好収益は続く!?
日経平均株価は2025年11月4日に取引時間中の最高値5万2636円をつけた後、25年末はやや調整含みの5万円を挟んで推移した。
一部にはAIバブルとの指摘もあるが、足元で「AI向け過剰投資懸念」が強まっている割に株価が大きく下落しないのは、そもそも日経平均5万円がバブルではないからだろう。
25年11月中旬に出そろった中間決算を集計すると、26年度の純利益は11.7%増える見通しだ(3月決算企業約700社の合計額)。これをベースにすると、株価がEPS(1株当たりの純利益)の何倍になっているかを示すPER(株価収益率)はTOPIX(東証株価指数)の場合、約15.2倍だ。
図表1のとおり標準レンジとされる14倍~16倍の中に収まっており、株価が割高すぎることは全くない。ただ、割安でもないので最近は株価の上値が重いのだろう。
26年の株式市場は活況を続けることになるのか。
市場のボラティリティー(変動率)は高いながらも、トランプ関税などの影響が一巡することなどから、企業収益は好調維持が見込まれる。
日経平均株価は、予想EPSが現状から15%増えると4万8000円~5万2000円がレンジ上限となる。20%増益なら5万4000円も正当化される。
26年もNISA(少額投資非課税制度)の新たな非課税投資枠360万円が付与される。投資戦略としては、「1月一括投資」が有利と考えられるが、AIブームのスローダウンや米国のインフレ再燃などの不安材料もなくはないので、年前半にある程度の分散投資をする戦略も考えたい。







