総予測2026Photo:PIXTA

24業種における2026年の天気予報は「晴れ」なのか「雷雨」なのか――。特集『総予測2026』の本稿では、ダイヤモンド編集部の業界担当記者が「業績」「米国の政策の影響」「中国事業への意欲」「再編機運」の四つの物差しで24業種の行方を大胆に予想した。(ダイヤモンド編集部)

米国の政策の影響「マイナス」6業種
自動車、鉄鋼、電機、機械、製薬、海運

 日本の産業・企業は2025年、米トランプ政権に翻弄されっ放しだった。26年も米国の政策から影響を受けることは必至。ではその影響は業界にとってプラスなのか、マイナスなのか。

 ダイヤモンド編集部の業界担当記者による24業種の動向予想では、米トランプ政権による政策の影響が「プラス」になるのは半導体とホテルの2業種、「マイナス」になるのは6業種。16業種は「中立」だった。中立の予想はプラスとマイナスが内包されていることが多い。

 マイナスになる6業種は自動車、鉄鋼、電機、機械、製薬、海運。米国市場で稼いできた業界は、トランプ関税による逆風をもろに受けることになる。

 下図は「業績」「米国の政策の影響」「中国事業への意欲」「再編機運」の4テーマを軸に各業種について業界担当記者が予想したもので、米国の政策の影響がマイナスになる6業種をピックアップした。

 自動車と鉄鋼の業績予想は5段階で最も悪い「雷雨」。もちろん産業・企業の行方は、米国の政策の影響だけでなく、複雑な要素が絡み合う。

次ページでは、「中国事業への意欲」「再編機運」そして「業績」についても掘り下げ、メガバンク、地方銀行、証券、生命保険、損害保険、商社、半導体、化学、ビール、通信、エネルギー、鉄道、ゼネコン、不動産、ホテル、外食、コンビニ、百貨店の行方を大胆に予想した。