横浜銀行頭取が語る金融サービス業の姿
Photo by Yasuhisa Tajima

中期経営計画を引っ提げて新しい金融サービス業を目指している横浜銀行。その船頭でもある大矢恭好頭取を直撃。横浜銀行の現状をはじめ、今後の構想について詳しく聞いた。(ダイヤモンド編集部編集委員 田島靖久)

※インタビューは千葉銀行との業務提携発表前の7月2日に行いました。

ビジネスモデルの転換で
数字へのこだわりが薄れた

──実質業務純益で千葉銀行に抜かれるなど、ここ数年業績が芳しくなく、「元気がない」といわれています。

大矢恭好頭取
大矢恭好(おおや・やすよし)/横浜銀行頭取。1985年横浜銀行入行。2011年執行役員、12年取締役、15年代表取締役常務執行役員。16年からコンコルディア・フィナンシャルグループ代表取締役と横浜銀取締役を務め、18年から現職。 Photo by Masato Kato

 確かに、「数字へのこだわり」みたいなものが薄れてきているところはあるのかなとは思います。

 それまでは、高い目標に向かって「収益第一」でやってきて、営業も市場部門もかなりアグレッシブでした。一歩、間違えると、問題になるようなところまで。しかし、それではやっぱり駄目だな、「お客さま第一」でないと持続的なビジネスモデルにはならないなと考えて、3年前くらいからぐーっと「顧客重視」に転換しました。

 ビジネスモデルを切り替えることでお客さまを育て、お客さまの“価値”を上げることによって持続的なビジネスにする。そういうことを正々堂々とやるんだと。

「もうからなくていい」とまでは言いませんが、「収益は後からついてくればいい」というくらいにまで、現場の考え方を変えさせました。例えば、投資商品にしてもそうですし、アパートローンなどでもそうです。リスクやリターンをしっかりと分かりやすく説明してから販売するよう徹底させました。