とはいえ、値段はやはり安かった。カップ麺は35円、ペットボトルのお茶が54円、食べきりサイズの柿の種が25円など、ほとんどが2桁価格だ。柿の種はドラッグストアで買うと98円くらいする商品だから、4分の1の値段ということになる。

 レジかごいっぱいにカップ麺を買っていた若者がいたが、会計は500円ほど。筆者も菓子や飲みものを4品ほど買ったが、お会計は税別で120円だった。

 後で確認すると、賞味期限まであと10日のものが1品、すでに期限切れのものが2品、期限までまだ数ヵ月あるものが1品で、すでに全部完食したが、特に体調に問題はないし、十分おいしかった。中には箱買いしている客もおり、社会支援に貢献できるのもむろん意味があるが、消費者にとってありがたい店だと感じた。

 東京にも同様の店はある。その1つである「まるごと安い! マルヤス 大森町店」(東京都大田区)には、賞味期限切迫品や賞味期限切れコーナーがあった。あと2日で賞味期限を迎えるペットボトル飲料や、すでにひと月以上前に賞味期限が切れた食品も並んでいる。「賞味期限切れ品です」とはっきり書かれていると、かえって安心する。

 安い理由さえわかれば消費者は納得して購入するだろう。こうした小売りが徐々に増えることを期待したい。

ネットで訳アリ商品を
おトクに買って、寄付もできる

 ネットで購入できる通販サイトもある。「Otameshi」(オタメシ)は、賞味期限間近やパッケージ変更などで本来は破棄されるはずだった食品や日用品をメーカーから提供してもらい、定価より安い価格で販売している。そして、購入代金の一部が寄付に回る。

 寄付先は、「おまかせ」の他に支援先を自分で選ぶこともできる。こちらの親会社オークファンが東京ガスとスタートした「junijuni」(ジュニジュニ)や、2015年にサービスを開始した「kuradashi.jp」(クラダシ)も同じような仕組みで、商品を購入することで社会貢献ができる。

 購入金額の一部を寄付するというのが最初はこそばゆい感じがしたが、実際に購入してみた。利用したのは「Otameshi」で、選んだのは賞味期限まで約3ヵ月という食品ギフトだ。参考価格1万円のところが半額以下で買える。寄付額も表示されており、今回は約1%分が充当される。後は一般的なネットショッピングサイト同様に、カートに入れて決済に進むだけだ。