ダイエットをして体重は落とせても、一番落ちてほしくない胸から落ちてしまい、なぜか下半身は太いまま……なんてことありませんか?こんなお悩みに答えをくれるのは、18年間ダイエット女性の食事記録をとり、細かく体のサイズの変化を計ることで「何を食べると、どこが太るか」を研究しつづけてきた、プロポーション研究家の蓮水カノンさん。著書『下半身からやせる食べ方』の中から、4000人に指導した運動なしで、やせたいところからやせる食べ方を教えていただきました。
私はこれまで、青山のダイエットサロンで18年間、食事指導によるプロポーション改善のお手伝いをしてきました。サロンでお客様の食事記録のデータをとり続けていると、一般的にはダイエットや健康によいと言われているのに、実は、部分太りになりやすい……そんな食べ物が本当にたくさんあるということに気がつきます。今回ご紹介するのは、夏になると気になる、二の腕を細くするために控えるべき食材についてです。
アボカドは、二の腕が気になるなら控えめに
アボカドは、アンチエイジング効果のあるビタミンEやビタミンA、ビタミンB群などが豊富。美容をはじめ、疲労回復、粘膜や循環器など体のメンテナンスにも効果がありますから、女性ならぜひとりたい食材。
ですが、「森のバター」といわれるように、アボカド1個に含まれる脂質は、なんと約25グラム。私のサロンで、食事記録に頻繁にアボカドが出てくる方は、二の腕が太いほか、脚が太い、お尻がぽちゃぽちゃしているなど、植物性油脂で太っているというサインが体に出ている傾向があります。
サプリメントがわりにたまに食べる程度なら問題ありませんが、脂質だけでいえばサラダ油を飲んでいるのと同じですから、とくに二の腕が気になるなら控えるようにしましょう。
健康のためのオリーブオイルで「振り袖」腕に!
私は、サラダ油ではなく、オリーブオイルを使っているから大丈夫。と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、アボカド同様、オリーブオイルも、いかにも美容と健康に良さそうに見えるのに、とりすぎると部分太りになってしまうものの代表格です。加熱しなければ大丈夫ということでもなく、火を通していない植物性油脂は、腕というよりも脇の下につきます。
私のサロンでも、オリーブオイルは健康にいいと思ってむしろ積極的にとっているという方が多いのですが、オリーブオイルをとりすぎている方は、腕のつけ根が太く、脇の下のくぼみがないいわゆる「振り袖」状態になっていることが多いです。思い当たる方は、オリーブオイルなど植物性油脂の量が多すぎないか見直してください。
また、オリーブオイルは抗酸化作用が強く、約1ヵ月は酸化しないといわれています。しかし、一般家庭では、300〜400ミリリットルくらいの瓶でも、なかなか使い切れません。抗酸化作用が強いといっても、一度蓋を開けると、どんどん酸化は進みます。酸化した油は体に入るとなかなか抜けにくく、やがて脂肪になってしまいます。二の腕だけでなく、やせやすい体になるためにも、オリーブオイルを使う場合は、できるだけ小さなサイズで、常に新鮮な状態のものを体に入れるようにしましょう。
『下半身からやせる食べ方』では、さまざまな部分太りを引き起こす食材や、調理法を「これを食べると、ここが太くなるMAP」などを用い、わかりやすくご紹介しています。
よかれと思っていた食材が、気になる部分を太くしていた!ということはとても多いので、いつも同じところが太くなりやすく、ダイエットをしても、その部分だけはなぜか細くならない!という方は、ぜひチェックしてみてくださいね。