蓮水カノン(はすみ・かのん)
1970年生まれ。プロポーション研究家。運動生理学、解剖学、心理学などを学び、「体重」だけでなく「体形」を整え、美しいボディラインをつくるサロン「キレイファクトリー」を青山にオープン。18年間で述べ4,000人の食事&生活指導を行い、体重、サイズ、肌質を改善。ダイエットを成功に導いている。著書多数。
【著者からのメッセージ】
ダイエットのお悩みを聞いていると、「下半身が太め」という話が尽きません。
蓮水カノン 著
定価:本体1,400円+税
発行年月: 2019年3月
判型/造本:46並製 頁数:192
ISBN:978-4-478-10585-6
「上半身はやせているのに、脚だけがなぜかすごく太いんです」
「いつもお尻でつかえて、パンツがはけません」
「お腹だけがぽっこり出ているので、妊婦さんに間違えられます」
そんな彼女たちの体重はというと、それほど重くないのです。それなのに、気になっ
ているパーツを測ってみると……。
体重は45キロなのに、太ももだけ58キロの人と同じサイズ。
体重は51キロなのに、ふくらはぎは60キロの人と同じサイズ。
体重は57キロなのに、ウエストだけ70キロの人と同じサイズ。
日本人の平均身長からいうと、体重45〜51キロは、決して太っているうちに入りません。なのに、脚やお尻、お腹などの一部分のサイズだけが、同じ体重の人に比べて、明らかに大きいのです。
そんな彼女たちは、太めのパーツを気にしているので、ダイエットには熱心。「頑張って理想体重になりました!」という方もいます。ところが、体重は減っても、気になるパーツは太いまま。どうしてこうなるの!? ということで、私のサロンに駆け込んで来られるのです。
私は、東京・青山に「キレイファクトリー」というダイエットサロンを開設し、体型に悩む方々のプロポーション改善のお手伝いをしています。そのなかで「どんな体型の方が、何を食べてきたんだろう?」という疑問を持ち、さまざまな体型の方の、食事の内容やリズム、そして全身のサイズの記録をコツコツと集めてきました。その数、のべ4000人。
その結果、だんだんと「あること」に気づき始めました。
それは、「普段食べているものによって、太くなる場所が違う」ということ。
たとえば、麺類が好きな方は下腹に肉がつく。野菜炒めは太もも、チョコレートはひざ上に。コロッケやフライドポテトをよく食べている方は、背中に肉がつく、という具合です。また、よく食べているものだけでなく、食事のリズムも、体型ごとに似通った傾向があることがわかりました。
……ということは!
「脚が細い方と同じような食生活をすれば、脚が細くなるはず」
「ウエストがくびれた方の食生活を真似たら、ウエストがくびれるはず」
そんな仮説を立て、最初は自分の体で脚を細くしたり、下腹を凹ませたりという部分やせの実験を始めました。そして、効果があると確信できた食べ物と食べ方を、同じ部位の太さで悩んでいる方に試してもらい、サイズの変化を測って確かめる。これをひたすら繰り返し、18年間「毎日の食生活によって、太るパーツや、太り方にどんな違いが出るのか」を調べ、記録し続けてきたのです。
『下半身からやせる食べ方』は、その集大成です。
これまでに集めた膨大なデータから、「どんな食べ物が、体のどんなところを太らせてしまうのか?」そして、「どんな食べ方をすればそこが細くなるのか?」を紹介します。とくに、日本人に多い下腹や脚などの「下半身太り」は、多くのデータを集めたので、ご紹介する食べ方を実践するだけで、すっきりと解消するはずです。しかも、そのときに、ついついおっくうになる運動、そして、炭水化物や脂肪をカットするといったつらい食事制限はいっさい必要ありません。
私自身、部分太りする食べ物を回避することで、自由自在に体型をコントロールできるようになり、体重は以前と変わらないにもかかわらず、バストよりも出ていた悩みの下腹は、マイナス10センチ。体質とあきらめていたチビバストは、BカップからEカップにと、自分には一生無理だと思っていた、「胸があってウエストはくびれ、手脚は細い」という理想のプロポーションを手に入れることができたのです。しかも、48歳の今まで18年間、このプロポーションを無理なくずっとキープできています。
今、私は、その方の体型を見ただけで、「こういうものをよく食べてるでしょ?」と、食べ物の好みを当てられます。それくらい、食べ物と体型の関係は深いのです。それを理解していただき、すべての女性に、「出るところは出て、引っ込むところは引っ込む」、スッキリとした体型になっていただきたいと思います。ぜひ一緒に、『下半身からやせる食べ方』を始めましょう!