読者モデル1位校の10年間を振り返ってみると、2009年から18年までの推移は、慶應義塾大→青山学院大→青山学院大→神戸松蔭女子学院大→青山学院大→青山学院大→早稲田大→慶應義塾大→慶應義塾大→慶應義塾大。慶應義塾大は2009年に341人を数えたが、2018年は46人だった。

 女子学生の読者モデルは年々減少している。お茶の水女子大文教育学部教授の坂本佳鶴恵さん(社会学)は、近著『女性雑誌とファッションの歴史社会学―ビジュアル・ファッション誌の成立』(新曜社)で、「女の子」文化と女性誌(おもにファッション)の関係について、明治・大正時代から1990年代までの流れをまとめている。

 いま、女子学生のファッションはどうなっているか。女性誌をどのように読み、ファッションの参考にしているか。SNSはどのような役割を果たしているのか――。坂本さんに話をうかがった。

 まず、最近の女子学生のファッションについて。

「ロングスカート、ワイドパンツ、肩の一部をみせるファッション、プリーツやレースを使ったもの、そして、ベレー帽やターバンなどが流行しています。GU、ZARA、ユニクロなどのプチプラ(プチプライス)が注目されており、これは親の年収が減っていることとも関係しているかもしれません」

 その一方で、一部の私立大学にはブランドものを持つことに価値をおく学生がいて、きれいめファッション、カジュアル、コンサバ、ギャル系など、いくつかのファッションの系統から選択しているという。

 こうした学生たちのファッションは、女性ファッション誌を参考にしたものは多くないと、坂本さんは見ている。そもそも女性誌の発行部数が大幅に減少しているからだ。坂本さんは続ける。

「たとえば、日本ABC協会の調査によれば、『CanCam』は2000年に39万8845部だったのが、2017年には9万9840部と約4分の1に激減しています。ほかの雑誌も同様で、公称部数100万部クラスの雑誌が10分の1に落ち込んでしまった。女子学生からあまり読まれなくなり、『JJ』は25歳ぐらいを対象とした誌面内容になりました」